〜WORLDNAVIコラム〜 市内には、「网口巴(口へんに巴)」と書かれたインターネットカフェの看板をたまに見掛ける事が出来る。インターネットカフェは、「网口巴(口へんに巴)」「网苑」と表記する事が多い。「网」は「網」の意で、インターネットを示す語句として良く使われる。インターネットカフェのあるのは、市内では勝利広場の地下に数店、それ以外では、大連外国語学院の周辺等の学生の集まるところに多くある。 チャットはQQと呼ばれるソフトが良く使われている。「QQの番号持っている?」とよく聞かれるが、QQの番号は携帯電話の番号と同様、友達同士でよく交換されるらしい。携帯電話も、メールの送受信が出来る小型の携帯電話が学生の間にも広く普及していて、勝利商城の一角には携帯電話販売の大催事場に多くの人が集まっていた。 家にパソコンを持つ学生も多いようだ(MP3のプレーヤーがキャンペーンの商品になる事がその証左)。数人に聞いた範囲では自宅での接続は8163等のダイヤルアップ利用で、ブロードバンドの普及はまだまだこれからといった感じを受ける。ADSLのサービスは既に始まっていて、街中では所々ADSLの看板も見掛けるのだが、何故ダイヤルアップのままなのかと聞いた所、初期費用や接続費用がまだ彼らにとっては多少割高感がある事と、Webの閲覧をメインに考えると、それ程大きなメリットも感じられないからとの事であった。 一方、音楽ファイル(MP3)のダウンロードはかなり人気がある事が推察される。コカコーラのキャンペーンではMP3プレーヤーが景品として取り扱われているし、現地の学生には「日本のサイトでMP3サイトをダウンロード出来る有名な所は?」と複数の人から尋ねられた。彼らに人気のあるダウンロードサイトは、「九天」などがある。他にも、個人のページにぶら下がっているファイルを、検索エンジンで探して落としてくることは良くあるそうだ。ブロードバンド回線に接続された学校のPCでダウンロードするのは快適だが、自宅でダウンロードするのはやはり多少時間が掛かるとの事であった。彼らの間でADSL等のブロードバンドが普及する日も近いのかもしれない。 ...と思っていたら、カルフールで意外なMP3ファイルの入手方法を見つけた。音楽CDを売るコーナーには、10元程度でヒットソングのCDを買う事が出来るが、「欧美舞曲 与揺滾歌曲」と書かれた、MP3の音楽入りのCD-ROMが10元で売られているのだ。実際、中には日本のヒットソングを含めた130曲以上の洋楽MP3ファイルが収められている。他にも映画の主題歌や中国のヒットソング等、様々なタイトルのMP3のCDが売られている。CD-ROMには、バーコードやISBNの番号が付記され、「これは正盤だ!」と言わんばかりのレーザーホログラムのシールまで貼られている。しかし、まともに音楽著作権料を払っていたら、この値段で様々なアーティストのヒットソングが100曲以上入ったCDを作るのはほぼ不可能な筈だ。中国でのコピー文化の奥の深さを目の当りにした一瞬だった。
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