〜WORLDNAVIコラム〜

大連雑記

＜＜大連の食事＞＞
この他に、大連で特筆すべき事は、大連の中華料理は日本人にとって美味しい味付けなのだ。日本食のレストランもたくさんあるのだが、地元の中華料理の店に入っても、新鮮な海産物をふんだんに使い、日本人には馴染み易い塩味を効かせた味付けの中華料理を食べることが出来る。（勿論、四川料理の専門店等は別だが..）中国各地を旅して来た日本人の旅行者が大連で中華料理を食べると、何だかホッとすると言うのも頷ける。

最後に、中国での買い物・ビジネス共通の注意点を一つ。

＜＜リファウンドの無い中国ビジネス＞＞
中国のビジネスで、売掛金の回収に苦労するとの話はよく聞かれる。その一方で、商品を買い付けたり、中国から輸入する際に注意しなくてはならない事に、買ったもののリファウンドが一般的に定着していないと言う事がある。私もこの事の意識が薄い時に、専門店で買い物をした時に、箱の中身をきちんと見なくて良いのか、と店員に諭されたことがあったが、これは例え商品が粗悪品であっても、買った人に責任がある、との考えが定着しているからであろう。インターネットが早くから普及していた香港で、Ｂ２Ｃの電子商取引がそれ程普及していないのは、住居と商店が近接・密集していると言う地理的要件もあるが、一方でこの様な商習慣の影響もあると考えられる。
これがビジネスの世界で何を引き起こすかと言うと、商品の輸入の際にL/Cが役に立たないと言うことである。L/Cの取引では、通常、製品が納入された時点で決済が完結するが、その後納入された製品が粗悪品である事が判る事も多々あるのだ。この場合、お金を貰った業者が返金や返品に応じる習慣に無いと、買い手の企業が損害を蒙ってしまう。如何にして信用できる取引先を見つけられるか、この事は中国でビジネスをする上で、重要且つ難しい問題の一つだ。